2017/11/11(土) 曇り
交通事故被害者の支援のスキルアップのために、『高次脳機能障害講習会』に行って参りました。
私が担当させてもらっている事案で、交通事故の被害に遭ったお子様が、高次脳機能傷害を負ってしまい、事故から4年経過した今も、ご本人もご両親もずっと苦しい大変な思いをされている案件があります。
高次脳機能障害の症状は、人によって様々で、特効薬もなく、対処に頭を抱える本当に難しい傷病です。
本日は、「この障害と向き合って35年、色々なことを患者さんに学ばせていただきました。」と仰る、長谷川幹先生を講師に、『夢を持って実現する方法を考える~高次脳機能障害者の理解~』というタイトルで講演が開催されました。 以下の内容を学びました。
・脳の解剖と機能
・高次脳機能障害の原因と症状、対応の工夫
・脳の可塑性と自己決定
・国際的動向と日本の動向
・実践事例
・中途障害者の心理と支援者の視点
・「主体性」の研究
本人に何が起こっていて、本人はそれをどう捉えていて、どのように感じていらっしゃるのか、、、少し歩み寄れた気がします。
また、講習後には、自動車事故が原因で負ってしまった重度の後遺障害に対する支援団体の方ともお話ができ、支援の幅に広がりを感じました。
ご家族の方は、情報収集している身体的余裕も精神的余裕もない状況を私は幾つも見てきました。 ご本人だけでなく、一緒に闘うご家族も、ほんの少しでもホッとできる時を持てるよう、代わってできることを探して提供していきたいと思っています。